失敗しない家づくりのためのコラム
「なんちゃってZEH(ゼッチ)」にご注意を。
2018-06-07
最近よく目にするZEHというワード。
これはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、
国が推奨している最新の省エネ住宅のことを指します。
本来のZEHは
「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、
高効率な設備システムの導入により、
室内環境の質を維持しつつ、大幅な省エネルギーを実現した上で、
再生可能エネルギーを導入することにより、
年間の一次エネルギー消費量の収支が
ゼロとなることを目指した住宅」
とされており、省エネが前提条件になっています。
ですが、すべてのZEH = 省エネ住宅 という
単純な話ではないところに、注意が必要です。
というのも、ZEHは最終的に収支がゼロとなれば良いため、
省エネ性能は基準ぎりぎりとし、
作り出すエネルギーの量を増やすことで
収支をゼロにする、という形でもZEHとなり得るからです。
言うまでもないことですが、
本来の省エネ住宅とは
消費するエネルギーをいかに少なくするかを
突き詰めた住宅です。
ZEHもそこがクリアされているものが
正しい形と言えます。
そのために重要なのは断熱性と気密性です。
どちらかではなく両方大切です。
この部分に関しては長くなるので
また改めて。
まずは、これから家づくりをはじめる方には是非、
言葉を知るだけでなく内容を理解して、
正しい判断ができるようになっていってもらえたら幸いです。